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スペイン語が話せなくてもスペインサッカー留学できる?現地で大切なコミュニケーション

執筆者の写真: Ryota Ikeda
Ryota Ikeda
9月28日
読了時間: 7分

「スペイン語が全く話せないのですが、サッカー留学できますか?」

これも、選手や親御さんからよく聞かれる質問のひとつです。

結論から言えば、短期のスペインサッカー留学であれば、最初からスペイン語を話せなくても参加することはできます。

実際、日本からスペインへ来る選手の多くが、最初からスペイン語でコミュニケーションを取れるわけではありません。

でも僕は、「スペイン語が話せなくても大丈夫です」だけで、この話を終わらせたくありません。

せっかくスペインまでサッカーをしに来るのであれば、サッカーの技術だけではなく、

「言葉が通じない環境で、自分はどうするのか」ということも経験してほしいと思っているからです。



RIOYUKI SLでは、練習中に基本的に通訳を入れません

RIOYUKI SLの短期サッカー留学では、現地クラブのチームトレーニングに参加するとき、コーディネーターが練習中ずっと選手の横について、指導者の言葉を一つひとつ通訳することは基本的にしていません。

もちろん、ただ「自分で何とかしてください」ということではありません。

そこには、僕たちなりの理由があります。

指導者が何を言っているのか分からない。

チームメイト同士が何を話しているのか分からない。

自分が何かを伝えたくても、スペイン語が出てこない。

そんな状況になったとき、「通訳してもらう」以外に、自分に何ができるのか。それを考えてほしいからです。


分からなかったら、どうする?

例えば、トレーニングの説明が始まった。

スペイン人の選手たちは指導者の説明を聞いて、それぞれのポジションへ移動していく。

でも自分には、何を言っているのか分からない。

そこで立ったまま誰かが教えてくれるのを待つのか。

それとも、周りを見るのか。

他の選手がどこへ動いているのかを見る。

同じポジションの選手を探す。

知っている単語を聞き取ろうとする。

分からなければ、隣の選手に聞いてみる。

言葉が出てこなければ、ジェスチャーを使ってみる。

それでも分からなければ、もう一度聞いてみる。

方法はいろいろあります。

そして僕は、こういう経験もサッカー留学の一部だと思っています。

レアル・マドリードのスポーツセンターで、セキュリティスタッフとコミュニケーションを取る様子。

「サッカーに言葉はいらない」は本当?

「サッカーは世界共通だから、言葉が話せなくても大丈夫」

という話を聞くことがあります。

確かに、ボールを蹴ること自体に言葉はいりません。

パスをする。

シュートを打つ。

相手からボールを奪う。

それだけなら、スペイン語を話せなくてもできます。

でも、実際にチームの中に入ってサッカーをするとなると、それだけではありません。

ボールを要求する。

味方に指示を出す。

自分がどこに欲しいのか伝える。

「後ろ」「前」「右」「左」「一人いる」「時間がある」と声をかける。

そして練習が終われば、チームメイトと普通に話をする。

サッカーも人と人とのコミュニケーションの中で行われています。

だから僕は、サッカーをするためにも言葉はとても大切だと思っています。


正しいスペイン語を話すことが目的ではない

とはいえ、短期留学へ来る前にスペイン語を完璧にする必要はありません。

むしろ、そんなことはほとんど不可能です。

文法を間違えてもいい。

発音がおかしくてもいい。

単語一つでもいい。

最初は「Hola(こんにちは)」だけでもいいと思います。

大切なのは、「間違えないように話すこと」ではなく、「相手に伝えようとすること」。

言葉が分からないから黙っているのではなく、知っている言葉を使って自分から話しかけてみる。

それで通じなければ、別の言い方を考える。

ジェスチャーを使う。

相手の表情を見る。

そうやってコミュニケーションを取ろうとすること自体が、海外で生活するうえではとても大切だと思っています。

そして、その姿勢はサッカーにもつながります。


チームの輪にどうやって入るか

スペインへ来た日本人選手は、現地クラブでは当然「新しく来た選手」です。

しかも、周りはほとんど知らない選手たち。

言葉も違います。

そこで、自分から何もしなければ、なかなかチームの輪に入れないこともあります。

でも、

自分から挨拶する。

名前を聞いてみる。

練習中に声を出してみる。

いいプレーがあったら「Bien!」と言ってみる。

分からないことがあったら聞いてみる。

そんな小さなことから、少しずつコミュニケーションが生まれます。

完璧なスペイン語が話せるかどうかよりも、「自分からその輪に入ろうとするか」

の方が、短期留学ではずっと大切だと思っています。


だから、スペインへ来る前から準備します

もちろん、スペインに到着してから突然、「今日から通訳なしで頑張ってください」と言うわけではありません。

RIOYUKI SLでは渡航前に、選手と親御さんにZoomで説明する時間を設けています。

その中で、

現地クラブのトレーニングがどんな環境なのか。

練習中にコーディネーターがすべてを通訳するわけではないこと。

スペイン語が分からない場面が当然あること。

そして、そんなときにどうしてほしいのか。

そういったことを事前に伝えています。

また、スペインでよく使う基本的な単語や挨拶、サッカーで使うスペイン語などをまとめた資料も渡して、渡航前に少しずつ勉強してきてもらいます。

全部覚える必要はありません。

でも、例えばスペインへ来る前に10個の単語を覚えて、そのうちの一つを実際の練習で使って相手に通じた。

それだけでもいいと思っています。

教科書で覚えた言葉が、実際に人とのコミュニケーションに変わる。

それも海外へ来る面白さのひとつです。


「話せないから行けない」ではなく、「行くから勉強してみる」

スペイン語が話せないことを理由に、スペインサッカー留学を諦める必要はありません。

むしろ、「スペインへ行くから、少しスペイン語を覚えてみよう」という順番でもいいと思っています。

目的ができると、言葉を勉強する意味も変わります。

学校のテストのために覚える単語と、「明日、一緒に練習するスペイン人選手に使ってみたい」と思って覚える単語では、同じ外国語の勉強でも感じ方は違うはずです。

そして実際に通じたとき、

「もっと話してみたい」

「次に来るときは、もう少しスペイン語を話せるようになりたい」

と思ってくれたら、それもスペインへ来た意味のひとつだと思います。


長期留学なら、語学の重要性はさらに大きくなる

短期留学と長期留学では、語学に対する考え方も少し変わります。

数日から数週間の短期留学であれば、最初からスペイン語が話せなくても、周りを見たり、知っている単語やジェスチャーを使ったりしながら経験することができます。

でも、長期間スペインで生活してサッカーをするのであれば、話は別です。

監督の考えを理解する。

チームメイトと関係を作る。

自分の意見を伝える。

日常生活を送る。

長くスペインにいるほど、言葉の重要性は大きくなります。

サッカーだけしていればいい、というわけにはいきません。

だから長期でスペインに挑戦するのであれば、スペイン語の勉強もサッカーのトレーニングと同じくらい、それ以上に重要であり、自分への投資だと考えてほしいと思っています。


スペイン語が話せなくても、最初の一歩は踏み出せる

スペイン語を話せるようになってから、スペインへ来る必要はありません。

でも、「話せないから、全部誰かに通訳してもらえばいい」とも考えてほしくありません。

分からなければ見る。

聞いてみる。

間違えても話してみる。

ジェスチャーでも伝えてみる。

そして、自分からチームの輪に入ってみる。

正しいスペイン語を話すことよりも、まず相手とコミュニケーションを取ろうとすること。

その経験も、僕はスペインサッカー留学で持って帰ってほしいもののひとつだと思っています。

「Hola」の一言からでも構いません。

その一言を自分から言ってみるところから、スペインでのサッカー留学は始まるのかもしれません。


 
 
 

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